ー段差に座布団とクッションを詰めて、窓に銀マットをはめ込んで子どもと足を絡めながら寝た夜。

うちの車中泊は、ステップワゴンのそれが原点です。今でこそハイエースを木で組んだ”動く家”になりましたが、あの頃に「何が不便やったか」を体で知ったからこそ、今の内装があると思います!
この記事は「車、買い替えなアカンのかな…」と思ってる人に向けて書いてます。結論から言うと、たいていの車は、あと数万円で”泊まれる車”になる。順番と金額を、レベル別に全部出します。
結論:車中泊仕様は「レベル0→3」の順に育てるのが正解
いきなりベッドキットを買うと、たいてい失敗する。「思ってたより低い」「収納が消えた」「普段使いで邪魔」で、結局外すことになるんよ。
正しい順番はこれ。安い順・外しやすい順に足していくだけ。
| レベル | やること | 費用目安 | 効果 | 戻せる? |
|---|---|---|---|---|
| 0 | シートを倒して寝てみる | 0円 | 自分の車の弱点が分かる | ◎ |
| 1 | マット・目隠し・ポータブル電源 | 3万〜10万円 | ここで8割完成する | ◎ |
| 2 | ベッド(DIY/市販キット)・換気・収納 | 2万〜20万円 | 常設化して「毎回の準備」が消える | ○ |
| 3 | 断熱・内装・走行充電・冷蔵庫 | 10万〜100万円超 | 四季を通じて”家”になる | △ |

レベル1(3万円)まででやめても、車中泊はちゃんと成立するで!レベル2・3は「もっと快適にしたい」「回数が増えてきた」人の車中泊中級者向けやで。最初から全部やろうとせんでええんよ。
レベル0:まず、今の車でそのまま寝てみる(0円)
ふざけてるように聞こえるかもやけど、これが本気でいちばん大事。
自宅の駐車場でええから、一晩シート倒して寝てみる。そしたら「自分の車の何がアカンのか」が具体的に分かる。
- 腰のあたりに段差がある → マットの厚みで解決(レベル1)
- 足が伸ばしきれない → 荷物の置き方 or 斜め寝で解決(レベル1〜2)
- 朝、窓がびしょ濡れ → 換気・結露対策(レベル2)
- 寒くて寝られへん → 断熱・電気毛布(レベル1〜3)
- 外から丸見えで落ち着かへん → 目隠し(レベル1)

この「何がアカンか」を知らずに買い物すると、要らんもんを買う。逆にここが分かってたら、3万円で的確に潰せます。
レベル1:3万円で「泊まれる車」になる(ここが8割)
マット(最優先・予算1万〜3万円)
車中泊の満足度は、ほぼマットで決まる。断言できる。
ポイントは厚み。薄いマットは段差を拾うから、最低5cm、できれば8cm以上欲しい。うちが使ってるDOD ソトネノキワミは10cmあって、正直これに変えてから「車で寝てる感」がほぼ消えた。段差の上に敷いても分からんレベル。

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目隠し(予算3千〜1.5万円)
プライバシーだけの話やと思われがちやけど、実は断熱と結露対策も兼ねてるのがデカい。
- 安く済ませる:銀マットを窓の形に切って吸盤で留める(数千円・効果は十分)
- 手間なくいく:車種専用サンシェード(1万円前後・毎回の設置が秒で終わる)
うちは最初、100均の銀マットを切って作ってた。それでちゃんと寝られた。専用品は「毎晩やる作業がラクになる」ためのお金やと思ってええ。
ポータブル電源(予算3万〜15万円)
ここが金額のブレ幅がいちばんデカいところ。でも車中泊の快適さの9割は電気で決まるので、ここをケチると全部が中途半端になる。
ざっくりの目安はこう。
| 容量 | できること | 価格の目安 |
|---|---|---|
| 〜500Wh | スマホ・照明・扇風機 | 3万〜5万円 |
| 700〜1000Wh | +電気毛布ひと晩・車載冷蔵庫 | 5万〜10万円 |
| 1000Wh〜 | +炊飯器・電子レンジ・連泊 | 10万円〜 |
※2026年7月時点の実勢価格の目安。セール時期でかなり動きます。
うちは実際にEcoFlowを何台も使い倒して比較してるので、選び方はこっちで。

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3万円のポタ電と10万円のやつ、そんなに違うんですか?

めちゃくちゃ違う(笑)。3万のやつは『スマホと照明が死なへん』レベル。10万クラスになると冷蔵庫を一晩回せて、朝に炊飯までできる。要するに『最低限の車中泊』か『家と同じことができる車中泊』かの差やな。最初から10万出す必要はない。冷蔵庫を積みたくなったら買い足せばええんよ
レベル2:ベッドを作る(DIYか、市販キットか)
回数が増えてくると、「毎回シートを倒して荷物をどける」のが面倒になってくる。これがベッド常設化を考えるタイミング。
費用の目安:DIY 1.5万〜3万円/市販キット 6万〜20万円
| DIY(木材・イレクターパイプ) | 市販ベッドキット | |
|---|---|---|
| 費用 | 1.5万〜3万円 | 6万〜20万円(中心は15万前後) |
| 作業 | 半日〜2日 | 1〜2時間で取付 |
| 自由度 | ◎ 高さも幅も思いのまま | △ 決まった形 |
| 失敗したとき | 材料費だけで作り直せる | 痛い |
| 売るとき | 外せば純正に戻る | 外せば純正に戻る |
初めてなら木材のDIYがおすすめ。理由はシンプルで、失敗しても材料費が安いから。イレクターパイプも人気やけど、寸法をミスったときのやり直しコストは木のほうが軽い。
設計で外したらアカン3つ
- 高さ:上げすぎると座れなくなる。「ベッド上で胡坐がかけるか」を必ず現物で確認
- 下の空間:ベッド下は最強の収納。ここに何をどう入れるかまで決めてから高さを出す
- 外せるか:普段使いで邪魔になったとき、1人で外せる重さ・分割になってるか
カセットコンロ・カセットガスストーブ・練炭など、車内で燃焼させる器具は一酸化炭素中毒の危険があります。「窓を少し開けてるから大丈夫」は通用しません。暖房は電気毛布+寝袋、調理は車外が原則。FFヒーターのように排気を車外へ出す設計の機器でも、必ず一酸化炭素警報器を併用してください。
レベル3:断熱・内装・電装(うちのハイエースはここ)
ここから先は「快適にする」やなくて「車を家に変える」領域。
うちのハイエースはFIELDSEVENのV01PLがベースで、天井・棚・ベッドキットを木で組んで、断熱材をしっかり入れてもらってる。開けた瞬間に木のええ匂いがして、冬でもぬくい。ほんまに「家」やなと思う瞬間が何回もある。
で、実際に使ってみて効果がデカかった順に並べるとこうなる。
| やったこと | 費用の目安 | 効いた度合い |
|---|---|---|
| 断熱(天井・壁・床) | 5万〜30万円 | ◎ 冬の寝心地と結露が別物になる |
| 走行充電(オルタネーターチャージャー) | 7万〜15万円 | ◎ 連泊の電池切れ不安が消える |
| 車載冷蔵庫 | 3万〜10万円 | ○ 食費と買い物のストレスが減る |
| 内装の木質化・棚 | 10万円〜 | ○ 快適さより「居たくなる」効果 |
| ソーラーパネル | 3万〜10万円 | △ 停滞型の旅なら効く |
※費用はDIYか業者施工か、車種・面積で大きく変わります(2026年7月時点の一般的な目安)。
個人的にいちばん価値あったわと思ったのは走行充電。走ってる間にポタ電が満タンに戻るから、連泊の旅で「電池残り何%や…」を気にせんでよくなる。九州5日間・四国3日間の旅は、これがなかったら成立してなかったですね。

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DIYと業者、どっちが得か
これは金額やなくて「何を自分の時間で払えるか」で決まると思ってる。
| DIY | 業者(ビルダー)施工 | |
|---|---|---|
| 費用 | 安い(1/3〜1/5) | 高い |
| 時間 | 週末が何回か消える | 預けるだけ |
| 仕上がり | 腕次第 | 安定・きれい |
| 電装工事 | 知識ないと危険 | ◎ ここは任せるべき |
| 売るとき | 評価されにくいことも | ビルダー名で値が付くことも |
俺の線引きはハッキリしてて、「木を切る系はDIY、電気を触る系はプロ」。バッテリー・インバーター・配線は、火事のリスクがある領域やから素人判断で触るもんやないと思ってる。
ここまでやっても足りへんなら、車を替えるサイン
カスタムで解決できることとできないことがあります。できないことはたった1つ。「車の内寸」。
下の3つに当てはまってきたら、それはもう車体側の限界です。カスタムに追い金するより、乗り換えを検討したほうが結果的に安いです。
- 足を伸ばしてまっすぐ寝られへん(斜め寝でごまかしてる)
- 寝床を作ると、荷物の置き場所が完全になくなる
- 家族が増えた/子どもが大きくなって物理的に入らへん
うちがステップワゴンからハイエースに行ったのも、まさにこれ。荷物と寝床がケンカし始めた時点で、答えは出てた。
で、乗り換えを考えるときの選択肢は3つある。買う/リースにする/その前に今の車の値段を知る。全体像はハブ記事にまとめてるので、そっちも見てな。

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よくある質問(FAQ)
Q.予算3万円だと何を買えばいいですか?
A.マット(1.5万円前後)+銀マット自作の目隠し(3千円)+小型ポータブル電源(1万円台)です。これで「まっすぐ寝られる・外から見られない・スマホが死なない」が揃うので、車中泊としては十分成立します。足りなくなったところから買い足していくのが結局いちばん安く済みます。
Q.ベッドキットは既製品とDIY、どっちがいいですか?
A.初めてならDIY(木材)をおすすめします。市販キットは6万〜20万円と高く、寸法や高さが自分の使い方に合わなかったときのダメージが大きいためです。DIYなら1.5万〜3万円で作れて、失敗しても作り直せます。一度DIYで「自分に合う高さ」を掴んでから既製品に行くのが失敗しない順番です。
Q.断熱ってそんなに効果ありますか?
A.あります。うちのハイエースは天井・壁に断熱材を入れていて、冬の車内の体感がまったく違います。効果は保温だけでなく、結露が激減すること・夏の日差しで車内が焼けにくくなることも大きいです。ただし費用も工数も大きいので、レベル1・2をやり切って「もっと快適にしたい」となってからで十分です。
Q.車中泊仕様にすると売るときに不利になりませんか?
A.載せる・敷くだけのカスタム(マット、置き型ベッド、サンシェード)は外せば純正に戻るので、基本的に不利になりません。不利になりやすいのは、内装の切った貼った・穴あけ・座席撤去など元に戻せない改造です。売却を視野に入れるなら「外せる形で作る」が鉄則です。
Q.DIYでやってはいけないことはありますか?
A.電装系(サブバッテリー、インバーター)は素人施工を避けてください。ショートや発熱による車両火災のリスクがあります。また車内でのカセットガス機器の使用は一酸化炭素中毒の危険があるためNG。座席の撤去や構造に関わる改造は、事前に整備工場や陸運局で確認を。
最後にひとこと。
木の天井を見上げながら眠れる今のハイエースは、確かに最高です。でも「車中泊が楽しいな」と最初に思ったのは、間違いなくステップワゴンで銀マットを窓に貼ってた頃やった。
装備は、行った回数の分だけ勝手に増えていく。逆に言うと、装備が完璧になるのを待ってたら、いつまでも行かへん。
今の車のシート、今夜倒してみてほしい。そこが全部の始まりやで。

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